2012年2月15日水曜日

『同じ携帯電話をずっと使い続ける人の行動と心情』

 目まぐるしい速度で、日々、進化を続ける携帯電話端末。しかし、一方で、そんなものどこ吹く風と、一向に携帯電話を変更しない方々も確かに存在しています。

 「だってまだ使えるし……」と、だいぶパカついた携帯電話を見つめるその目。本来なら「お前は物を大事にしているねぇ。エラいねぇ」とシワシワの手で頭をなでられてもいいはずです。しかし、現実で待ち構えているのは「なにその携帯? コンバインにでもひかれたの?」とバカにされる日々。それだけならまだしも、携帯が古いがために、あらぬ誤解を生んでしまうことすらあります。

 そこで、古い携帯を使っている人の行動・傾向をまとめてみました。



■1.メールや電話がそっけない

 携帯が古くなると、電池の消耗が異様に早くなります。末期になると、大げさとかじゃなくて、メール2通で電池3分の1とかいかれる。電池が切れないように少しでも早くメールを送ろうとすると、どうしても内容が簡素になってしまうんですね。

 電話はもうね、秒殺。せっかくかかってきても「もしもし? 明日19時からり……」ぐらいで切れますからね。そこから内容推理するしかない。えっと明日19時からリッツパーティー? スーツ出した方がいい?

 そして電話中は、当然早口になります。できるだけ早く意思を伝えようとするから。僕も一回、化石の様な携帯を使っている友達から電話がかかってきたことがあるのですが、

 「もしもし!? ふぃおんせそなふぃおんせそねもん(?)」

 お前はセシールのCMかと。セシ~ル~♪のあとなんかバーっていうやつかと。

 電池パックとかもね、もう、すごい膨らみ様。「『幽☆遊☆白☆書』に確かこんな虎の敵いたよね」って感じで。確かに電池パックだけでも変えればいいんですけどね。何かそれもちょっと、為替に手出すぐらいの緊張感あって。

 だから、メールや電話がそっけなくても、決して嫌いだとかそういう訳ではないはず(多分)。そして「せっかく写メ送ったのに返事がないんだけど!」とお怒りのあなた。これまた多分ですが、その人、開けてません。許してあげてください。


■2.スマートフォンの話で盛り上がると、一人だけ調味料のラベルを読み出す

 「3人中2人がスマートフォンin和民」のパターンですね。最初の10分ぐらいは聞いてみるんですけど。やっぱりわからん、と。なんか自分の知ってるアプリと違う、と。なんか醤油あった、と。ラベル読む、と。

 もうね、全然気にしてくれなくていいんです。好きなだけスマートフォンについて語ってくれていい。でも、言うでしょ?「お前まだスマホにしないの?」って。何なら「ほれ、ちょっと触ってみ?」とかって。

 それやめてー。触りたかったら、ちゃんと言うから。こっちからしたらもうね、赤ちゃん抱っこするときみたいな緊迫感。壊したらどうしようって。俺、手臭くないかなって。テーブルの下の方で、今すごい指拭いてるから。結局触らせてもらっても、使い方も一切わからないもので「あ、あれだね! 意外とズッシリしてるんだね!」とか全く響かないコメント残しますからね。

 結論から言いますとですね、スマートフォンの話は好きにしてね、でもおすすめは別にしてくれなくていいよ、って。


■3.ずっとラベル読んでたのに、故障の話になると急に生き生きする

 これはねー、本当ごめんなさい。さっきまでスマートフォンの話にずっと黙ってたのに、いざ故障の話になると「あー、そこからが勝負だね!」とか言っちゃう。先輩面。「パズルで言うと、まだ外周が出来上がったぐらいだね!」とか謎の例え。

 同じ携帯5年も6年も使ってると、ちょっとやそっとの故障じゃ動じなくなるんですね。突然電源落ちるのなんて日常茶飯事。だって僕の携帯、この前バイブス止まらなくなりましたからね。メール一通でね、一生知らせてくるの。充電切れるまで、なんか震え続けてるの。よっぽど間違った使い方しようかと思った。

 人によってはね、いざ故障しても「大丈夫。5を強く押すと直るから」とかって、絶対説明書に載ってない技繰り出してくる。故障してお店に持っていくと、まぁまぁ機種変更薦められるのわかってるから。どんどん自己解決能力に磨きがかかっていくんですね。

 古い携帯を使っている人を見ると、不思議と親近感わくんですけどねー。故障自慢で負けるとちょっと悔しい。先述の友達の携帯は、最終的に縦に二つ折りになってましたからね。そんなのズルいわ。もう携帯ですらないでしょ。プラでしょ。

 この件に関しては、ただただごめんなさい、と。そこでしか、携帯の話に乗れないんです。

■4.ストラップから哀愁が漂う

 携帯を変えない人は、ストラップもそうは変えない傾向にあるもので。たまに、見てるこっちが切なくなる様な、年期の入ったストラップをつけている人もいます。

 携帯電話に、ずっと寄り添ってきたストラップ。雨の日も風の日も、黙ってそこにいてくれたかわいいやつ。いや、うん。まぁ本人にとってはそうなんでしょうけどね。他人から見ると、これがまたすごい存在感。何かしら宿ってても、全然おかしくないたたずまい。「ゴゴゴゴゴ」とか、クリアに聞こえてきそう。

 もともとは白かったクマちゃんがね、すっかり都会の色に染まってる。「失恋の涙とか、結構吸ってきたんだろうなぁ」「あの人からメールが来ないときに、ギュッと握りしめられたんだろうなぁ」って、勝手にドラマ感じさせる。二文字で言うと、黒い。

 これもねぇ、携帯電話同様、「物を大事にしてエラいねぇ」ってなってもいいところなんですけど。とくにぬいぐるみタイプだともう、哀愁がすごくって。なかなか褒めるっていう発想にならないんですよね。いくらなんでも、呪われてたりはしないと思うんですけどね。

 とにかく、哀愁漂うストラップをつけてる人には、優しくしてあげてください。何かよくわからないけど、その必要がある気がします。僕もそうします。


 2012年の3月31日には、docomoの「mova」が、7月22日にはKDDIの「CDMX 1X」が、それぞれサービス停止となります。今でも該当の機種を使っているという方にとっては、まさに身を切られるような思いでしょう。でもその子達は、あなたに使ってもらえて、そこまで使い倒してもらえて、幸せだったんだと。うれしかったんだと。多分。
 もしかすると、明日は我が身と震えている方もいらっしゃるかもしれません。あなたと、今あなたが使っている携帯電話は、どれぐらいの時間を一緒に過ごしていますか?





HONDA

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